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Biz TALK Voice9 株式会社 福神総合研究所

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福神総合研究所は鳥取県岩美町にあるシンクタンク企業です。2016年に創業した常に新しい事業に挑戦している会社です。新しいプロジェクト「YURIKAGO project」ではタートルネック型のマスクを考案されました。商品開発の際に鳥取県立図書館の知財無料相談会(協力:INPIT 鳥取県知財総合支援窓口)に参加され、商標登録・意匠登録のために図書館を活用していただきました。

商品開発のきっかけ


福神研究所 (2).png2019 年 2 月頃に新型コロナウイルス感染症の拡大が始まりました。その一月後の、2019 年3 月頃に、抗 菌・抗ウイルス機能繊維の生地と、コラーゲン等を利用した保湿効果を持つ生地の存在を知りました。「すぐに誰かがこの生地を使ってマスクの商品を作るだろうな...」と思っていましたが、半年待っても一向に誰も作らず、自分が思い描いていた商品は世の中に出ませんでした。できるかどうかは分かりませんでしたが、「自分で作ってみると面白いのでは?」と思い、タートルネック型のマスク商品を作ることにしました。

商品開発までのみちのり-産業支援機関との出会い

福神研究所 (3).pngまずはじめに、鳥取銀行さんに相談したところ、八頭町の縫製会社「(有)ふかた」さんを紹介していただき、商品開発をすることになりました。試作品も早い段階で完成し、試作からわずか2~3ヶ月で私が考えていた理想のマスク、「TURTLENECK MASK(タートルネックマスク)」が完成しました。自分でマスクについて調べてみたところ、タートルネック型のマスクは商品としてほとんど販売されていなかったようで、「特許を取得できるのではないか?」と思い、再度鳥取銀行さんに相談に行きました。そこで INPIT 鳥取県知財総合支援窓口を紹介していただき、弁理士の先生と相談をしたところ、その頃はまだ類似したマスク関連の意匠権はあまり登録されておらず、すぐに意匠権や商標権が取得できるのではないかとアドバイスをいただきました。その後、令和3(2021)年4月13日に商標登録することができ、令和3(2021)年9月22日に意匠権を登録することができました。商品開発から特許取得までわずか半年ほどでした。自分では「ダメ元でやってみよう」という気持ちでしたが、短期間で登録ができ、大変驚きました。パッケージデザインは、鳥取市の印刷会社「中央印刷(株)」さんに作成していただきました。

「TURTLENECK MASK(タートルネックマスク)」の特徴

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この商品は、現在(2022 年 11 月時点)、2種類あります。マスクの表側は、2種類とも、抗菌・抗ウイルス生地を使用しています。肌地面に、UV カット、消臭、抗菌防臭、吸水、速乾等の機能がある生地を使用しているのが、「タートルネックマスク」です。肌地面に、コラーゲンが入った素材の生地を使用しているのが、「タートルネックマスク+コラーゲン」です。

最初に開発したのが、「タートルネックマスク+コラーゲン」です。

その後、Wander Fly(ANA が主催するクラウドファンディング)でご支援していただき開発することができたのが「タートルネックマスク」です。

もともとは女性向けにサイズ展開を考えていましたが、伸縮性があるため男女兼用のフリーサイズにしました。タートルネックなので冬でも首元が暖かく、感染予防対策にもなります 。商品開発の段階で追及した部分は、耳にかける "ひも "の部分です。
ひもの長さや鼻に当たる部分をどのようにしたらよいか悩みました。鼻の形は人それぞれ違うため、最終的にはフラットな形にして購入してくださったお客様がご自分で調節する形になっています。

図書館との出会い ー 情報収集

福神研究所 (5).png商品開発に挑戦するまでは、図書館でビジネス支援の取り組みを行っていることは知りませんでした。INPIT 鳥取県知財総合支援窓口で知財無料相談会を申し込んだ際、「〇月〇日〇時に鳥取県立図書館に来てください」と言われました。「なぜ図書館なのだろうか?」と思いましたが、その時に鳥取県立図書館と INPIT 鳥取県知財総合支援窓口が連携して相談会を開催しているということを知りました。相談会では弁理士の先生や INPIT 鳥取県知財総合相談窓口の相談対応者の方に試作途中のマスクを見ていただき、商標権・意匠権などについて教えていただきました。この相談会をきっかけに商標登録への出願の話も進んでいきました。調査の際にはインターネットで情報を検索し、そこで見つからないものを図書館の本で調べるようにしています。岩美町立図書館も利用しますが、より専門的な内容を探したいときには県立図書館を利用しています。自分が普段使わないような専門用語(例えば"コラーゲン"など)や、販売に関するガイドライン(子ども服のひもの安全基準)なども詳しく調べました。他にも各会社のマスクを収集し、パッケージに記載されている使用上の注意など、どういった内容が記載してあるのかについても比較し調査しました。商品を作るにあたり多くの方に親身になって相談に乗っていただき、人との出会いにも恵まれていたと思います。

今後の展開 ー 読者へ向けて

まだ決まっておりませんが、このマスク開発のために勉強したことを活かして体に優しい、健康志向の新しい商品の開発を考えています。コロナ禍で抗菌素材のものが着目され、技術開発が盛んになっているので、新商品を企画できればと思っています。初めてのことをするとき、人との縁も大切ですが、知らない情報に対してのアプローチの仕方が、どんなビジネスをするにしても重要であると思います。情報の探し方を練習して、アイディアを形にしていってほしいと思います。

「タートルネックマスク」販売場所

岩美の道の駅(きなんせ岩美)で販売中

公式ホームページで販売中


詳しくは、ホームページ、SNSをご覧ください

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