マーシャ・バトゥーシャク/著 -- 地人書館 -- 2016.8 -- 443.5

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
鳥取県立 書庫 443.5/ハトウ/一般H 120290237 一般 利用可

資料詳細

タイトル ブラックホール
書名ヨミ ブラック ホール
副書名 アイデアの誕生から観測へ
著者名 マーシャ・バトゥーシャク /著, 山田 陽志郎 /訳  
著者ヨミ バトゥーシャク マーシャ , ヤマダ ヨウシロウ  
出版者 地人書館  
出版年 2016.8
ページ数等 279p
大きさ 20cm
原書名 原タイトル:BLACK HOLE
一般件名 ブラック・ホール  
ISBN 4-8052-0901-1
ISBN13桁 978-4-8052-0901-1
定価 2600円
問合わせ番号(書誌番号) 1120040564
NDC8版 443.5
NDC9版 443.5
内容紹介 17世紀以降の古典力学の時代にも現代の「ブラックホール」につながるアイデアは考え出されたが、当時の天文学の範疇では、ありえない天体または天文現象として考慮されることはなかった。20世紀に入っても、アインシュタインの一般相対性理論の解として「ブラックホール」の可能性が考えられたが、恒星など現実の天体ではありえないものとして拒絶された。20世紀後半になって、天体の重力崩壊現象が「ブラックホール」と名づけられたときも、まだそれを確かめる観測手段はなかったが、同時期にパルサー(中性子星)、クエーサーなどの天体が発見され、その後、エックス線天体が見つかりその膨大なエネルギーを賄う機構として「ブラックホール」が現実の天体として検討されるようになった。21世紀の現在、ブラックホールの衝突合体による重力波が驚くべき精度で実際に観測され、見えない天体「ブラックホール」の直接的証拠が提示され、ブラックホールは実在する天体としての地位を得た。本書は、それらの歴史的流れを作り出した物理学者、天文学者を中心に、多くのエピソードを紹介しながらブラックホール受容の変遷を辿っている。
著者紹介 【マーシャ・バトゥーシャク】天文学・物理学関係のジャーナリスト、サイエンス・ライターとして活躍する一方、マサチューセッツ工科大学では、サイエンス・ライティング・プログラムにおける客員教授として大学院生の指導にあたっている。1971年アメリカン大学(ワシントンDC)を卒業、オールド・ドミニオン大学の物理学修士課程に入学、応用光学分野の研究を行なっている。1982年アメリカ物理学協会のサイエンス・ライティング賞を女性で初めて受賞し、2001年には二度目の受賞をしているほか、サイエンス・ライティング分野で数多くの賞を受賞している。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 
著者紹介 【山田陽志郎】東京学芸大学大学院修士課程修了(天文学/理科教育)。東京と横浜の科学館で、長年天文を担当。国立天文台天文情報センター勤務を経て、相模原市立博物館の天文担当学芸員を務める。人工衛星追跡PCソフトOrbitronの翻訳者。最近では、小学校高学年向け『宇宙開発』(大日本図書)を執筆ほか。小惑星9898番Yoshiroは、発見者と推薦者の厚意により提案され、IAU(国際天文学連合)により命名。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 

内容一覧

タイトル 著者名 ページ
宇宙で最大級に明るい天体が見えなくなる理由―ニュートン、ミッチェル、ラプラス
ニュートンよ、許したまえ―アインシュタイン
気が付けば、幾何学の国に―シュヴァルツシルト
恒星がこれほど非常識な振る舞いをするはずがない。何か自然の法則があるはず!―チャンドラセカール、エディントン
厄介者登場―バーデ、ツヴィッキー
重力場だけが存続―ランダウ、オッペンハイマ
物理学者になって最高でした―ホイーラー、ゼルドヴィッチ
ペンローズ
こんな奇妙なスペクトルは見たことがない―シュミット
ブラックホールって呼べば?―カー
中世の拷問台―ホイーラー
スティーヴン・ホーキングは一般相対論やブラックホールに多額の投資をする一方で、保険をかけることも忘れていなかった―ホーキング、ソーン
ブラックホールはそれほど黒くない―ホーキング