柴田優呼/著 -- 作品社 -- 2015.8 -- 319.1053

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
鳥取県立 書庫 319.1/シハタ/一般H 119743031 一般 利用可

資料詳細

タイトル “ヒロシマ・ナガサキ”被爆神話を解体する
書名ヨミ ヒロシマ ナガサキ ヒバク シンワ オ カイタイスル
副書名 隠蔽されてきた日米共犯関係の原点
著者名 柴田優呼 /著  
著者ヨミ シバタ,ユウコ  
出版者 作品社  
出版年 2015.8
ページ数等 297p
大きさ 20cm
内容細目 文献あり
一般件名 日本-対外関係-アメリカ合衆国-歴史-昭和時代(1945年以後) , 太平洋戦争(1941~1945) , 原子爆弾-被害  
ISBN 4-86182-547-4
ISBN13桁 978-4-86182-547-7
定価 2400円
問合わせ番号(書誌番号) 1102113478
NDC8版 319.1053
NDC9版 319.1053
内容紹介 アメリカ政府が作り上げた原爆投下の物語と、その流布に協力した日本政府の姿を描き出す。戦後日本の国民主義と合州国との共犯関係に鋭く切り込む、“新しい戦後史”の始まりを告げる1冊。
著者紹介 朝日新聞記者などを経て、香港大学比較文学部で2000年M.A.取得。米国セント・ジョンズ大学助教授を経て、現在、ニュージーランド、オタゴ大学言語文化学部助教授。専攻は、日本文学、映像研究、カルチュラル・スタディーズ。 

内容一覧

タイトル 著者名 ページ
第1章 アメリカが原爆の語られかたを創始する―わずか一六時間後のトルーマン声明(戦後アメリカのナショナリティの核となった原爆;「太陽の力を引きだした爆弾」による究極の勝利;原爆「投下」という言葉による中立化―加害者の「手」しか見えない表現;アメリカナイゼーションの一翼を担った原爆)
第2章 アメリカが被爆体験の語られかたを創始する―沈黙させられる被爆者(戦後の日米の構造―閉ざされた空間の並立;右往左往する海外メディア報道;国際社会から隠蔽された被爆者の存在;表象不可能な極限的出来事への接近―被爆者が遺した作品;ハーシー『ヒロシマ』の登場)
第3章 アメリカ人によるアメリカ人のための原爆被災物語―『ヒロシマ』を歴史化する(筋書きありきで、規格どおりの話;六人の英雄の試練を安全地帯から覗く;被爆体験を「一過性」のものとして表象;アメリカ人に心理的な「避難所」を提供)
第4章 日本がアメリカでの語られかたを跳襲する―『ヒロシマ』の受容(始まりは占領下のベストセラー『長崎の鐘』―永井隆;普及させた戦後のロングセラー『原爆の子』;福島以後、被爆体験はどう伝えるべきなのか;八時一五分の起源も『ヒロシマ』か―被爆者の体験とずれ)
第5章 ヒロシマ ナガサキは人類の普遍的な悲劇か―平和主義をどう生かすか(原爆と核兵器は別物なのか;原爆の表象とアメリカの植民地主義;日本は世界で原爆をどう語るべきなのか―加害者と被害者、そして平和主義)